旅行と旅
去年、一昨年と続けて行った北海道ツーリングだが、今年はどうも行けるかどうか分からなくなってきた。
バイクで行く北海道ツーリングとは、まさに旅といえるものだった。
僕はもともと出歩くのがそれほど好きでもなく、長期の休みとなると海外とかにこぞって行く人々をニュースで見かけても、「お疲れさま」という感じだった。
しかし北海道ツーリングは旅行ではなく、旅だった。
僕が最初に行った北海道ツーリングは、地図と寝袋と雨合羽を持って飛び乗るようにフェリーに乗り込み、北海道の大地に放り出され、放浪するものだった。北海道の地理も知識も全くなく、行き先も泊まる場所も決まっていない。
ドラクエのように地図を見ながら、なんとなくこっちに行ってみよう、という感じで、気の向くまま走った。
古い列車の車両を改造したライダーハウスというザコ寝宿に独りぼっちで泊まった。
現地のおじさんが「どこから来た? ラウスに行ったか? ラウスはいいぞー行ってみろ」というので羅臼を目指した。
道の両側には牧草地帯が広がり、牛が放牧されていた。牛を眺めたり写真を撮ったりしていたら、牛がいっぱい集まって来た。見物されていたのは僕のほうだった。
釧路では見知らぬおじさんと仲良くなり、家に泊めてもらった。ジンギスカンを食べ、ビールを飲みながら北海道の話をいっぱい聞いた。
羅臼では海岸に石で囲ってあるだけの露天風呂に入り、夜空の星を眺めた。ぼーっとしていると、潮が満ちてきて脱いだものが流されそうになった。満潮になると無くなる温泉だった。
知床半島は野生動物がすごかった。エゾシカやキタキツネがわらわら出てくる。
屈斜路湖のライダーハウスでは早朝、地震にあった。
日高の牧草地帯を、放牧されている馬を見ながら走った。苫小牧の帰りのフェリー乗り場を目指しながら、北海道と別れるのが辛くて涙を流しながら走った。
様々な人と出会い、別れ、旅の安全と幸運を言い合った。
2ちゃんねるの北海道ツーリング総合スレというのがあって、そこに書いてあったのだが
「日程が決まっているのが旅行で、予定が無いのが旅だ」
と書いている人が居て、なるほどと思った。僕は旅行は苦手だけど、旅なら大好きだ。
もう一つ2ちゃんねるで見つけたものに、これがあった。
北海道ツーリングに行ったことのある人なら、漏れなく居ても立っても居られなくなることだろう。
2005年夏 約束の地 〜前編〜
http://2st.dip.jp/bikemovie/src/up5940.wmv.html
2005年夏 約束の地 〜中編〜
http://2st.dip.jp/bikemovie/src/up5966.wmv.html
2005年夏 約束の地 〜後編〜
http://2st.dip.jp/bikemovie/src/up6074.wmv.html
今年はもうムリかな…と思っていたのだが、このムービーを見て、2泊3日だろうが行こうと思い出してしまった。

